地震などの自然災害が多い昨今、あらためて備蓄を見直す方も増えてきました。
今までは「3日程度の備蓄で十分」とされていましたが、いつ来るか分からない南海トラフ巨大地震・・・
今では「1週間程度の備えが必要」という指摘が多く聞こえます。
でも「何をどれくらい」備えればいいか分からないよ・・・
大丈夫、一緒に備えていきましょう
この記事では自らの震災の経験を踏まえ
「実際の避難生活で本当に必要だったもの」を分かりやすくまとめています!
何をどれくらい備えればいいの?
南海トラフ巨大地震の確率は?
内閣府の防災情報によると
「南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率は70~80%、最大でM9クラスの地震」という予測も
もし来るとしたら確率は?範囲は?被害予想は?東京はどうなるの?
津波の影響はどこまで?どこなら安全なのか。
そんなこと誰にもシミュレーション出来ません。予想日なんて誰も分かりません。
そして救援物資もいつ届くか分かりません・・・
私が被災した時は、給水車到着まで4日。
電気は10日間使えませんでした。
水や食料が必要なのは分かるけど、何を何日分備蓄すればいいの?
分かりやすく順を追って説明していきますね
最低限必要なものとは
このブログでは
実際に被災生活で必要だったものを書いています。
一般的な非常食リストから
「個人的にいらなかったもの」は除外しています。
※例えば「保存の利く野菜」→「乾燥野菜で代用」など
その理由・・・
被災して心底弱ってる時に、じゃがいも料理を作る気力なんて皆無。
水も出ないし野菜も洗えない。
今回は「最低限の備蓄」なので省きます。
1週間分の備蓄をローリングストックで備える
何日分の食料がどれくらい必要?
もしも大地震がきたら・・・
災害が起きると、停電などでライフラインが止まり物資の流通もストップします。
避難所に行っても、人数分の食料が貰えない事もあります。ペットが家族の方は避難所に入れず在宅避難となることも。
だからこそ
「最低1週間の備蓄は必要」なのです。
家族分の水と食料1週間分?
場所を取るし置き場所ないよ・・
大丈夫です!
国が推奨している良い方法があるんです。
在宅避難を守る備え
「ローリングストック」です。
ローリングストック(回転備蓄)とは?
非常食と言うとまず
「乾パン」や「栄養補助食品」がまず頭に浮かびませんか?
これを1週間食べ続けるとなると・・ちょっとキツイかもって思いますよね。
そこでおすすめされているのが
「普段食べている消費期限が長めの食品」を、少し多めに買ってストックする方法。
ひとつ食べたらひとつ買い足すんです。
食べた分だけ買い足していく
これがローリングストックです
このやり方なら
「1週間分の食料買わなきゃ!」と意気込む必要もないし、備蓄の為に一気に出費することもありません。
いつものお買い物で少しずつ増やしていくだけ。
明日にでも始められますね。
ポイントは「普段からよく食べているものを選ぶ」こと
確かに。普段食べ慣れないものを選ぶと、結局食べずに期限切れコース・・
備蓄品は「食料品」「日用品」「防災グッズ」に分けて考える。
基本備蓄リスト+あなたにとって必要なものを加える
でも各家庭によって備えるものは違うよね?
その通り、備蓄品は人それぞれ違います。
「各家庭によって必要なものリストは変わる」のです。
一般的な備蓄セットをそろえて「はい完成!」というわけではありません。
ここに書かれた基本のリスト以外にも
「あなたにとって必要なもの」を加えていきながら、備蓄品を完成させましょう。
「食料品」を備える
まずは食料品から揃えていきましょう!
おすすめは
「普段食べているメニューをベースに
1週間分の献立表を作ってから」必要なものを揃えていくやり方です
災害時でも普段の食事に近いものが食べられて「日常の安心感」を味わえます。
それでは、実際にローリングストックするリストを見てみましょう
まずは普段使いするもの中から
「常温で日持ちする物」をリストアップ!
【大人2人分×1週間分の量で想定】
【水】
・2Lの水を14~21本をローリングストック。
(1人1日最低2リットルの計算。3Lあると更に安心です
【主食】~すぐに食べられるもの~
・よく食べるカップ麺など・・・・6個
・パックご飯・・・9個
(普段食べない方はアルファ米などを備蓄)
ご飯より小麦派の人は、長期保存のパンやパスタ(6~9袋)
アルファ米を初めて買う方には、お試しセットで味を見てから購入するのもありです。
麺類が好きな方には長期5年保存のパスタもあります。お湯or水を入れるだけですぐ食べられる。
【主食】~調理が必要なもの~
・無洗米・・2㎏×2袋
・乾麺(パスタ・うどんなどお好きな乾麺)300g×2袋
・真空パックのおもち・・一袋
(餅を焼くアミは100均で買えます)
【おかずになるもの】
・普段食べているレトルト食品・・8~10袋
(カレー・牛丼・親子丼などお好みで)
・缶詰・・・お好きな肉や魚の缶詰18~20個
(焼き鳥缶・ミートソース缶・おでん缶など)
(ツナ缶・蒲焼き缶・水煮・味噌煮缶など)
・その他にも
「普段使っている調味料」
・焼きおにぎりなどの冷凍食品各種
(停電でレンジが使えなくても、餅焼き網やカセットコンロで焼けば食べられるもの)
最悪、自然解凍という手もある(季節と物によるけど)
お金無いよ・・コストかけられない涙
そんな人は「ふりかけ・ご飯ですよ系」で!
水もガスも使わない
「安価なご飯のお供類」で少しずつ揃えましょう。
自分や家族が好きなもの。普段よく食べるもの。それで良いんです
【副菜・その他】
・レトルトのお味噌汁・スープ・・12~18食分
(不安で食欲が無くても、温かい汁物はのどを通る。ご飯代わりにお腹も満たせます)
・乾物(乾燥野菜・海苔・わかめ・かつお節)
レトルトの汁物に乾燥野菜などの乾物をプラス
・野菜ジュース
災害時の食べ物は炭水化物に偏りがちです。手軽な野菜不足の解消に。5年の長期保存です。
【甘いもの・お菓子】
「極論、あなたの好きなお菓子を備えればいい」
本気で言ってる?
本気です。
「チョコや飴や和菓子」を推奨されているけど
長期におよぶ在宅避難のお菓子は、自分の好きなものが良い。賞味が短いポテチでもいい。
辛い時のお菓子は「精神のおやつ」だから。
あまり深く考えず、いつものおやつをローリングストックしよう。
「食べたら食べた分を買う」それだけです。
難点は「あるとつい食べちゃう」
普段あまりお菓子を食べない人も
糖分補給に長期保存用のお菓子を用意しましょう。
「日用品」を備える
普段使っているものをメインに買い足す
ポイントは無くなる直前に買うのではなく
「一定量を備蓄しながら買い足す」こと
【大人2人×1週間分の量を想定しています】
・常備薬
包帯・湿布・オロナイン・鎮痛剤。マスクなど。
普段使っているものを一箱ずつストック
・生理用品や紙オムツなど1か月分
(災害時は入手しにくいのでもっと多めでも)
・カセットコンロ・(ボンベは12本)
・トイレットペーパー 12ロール入り×1パック
(災害時は入手しにくいのでもっと多めでも)
・マウスウォッシュ ボトル2本
(刺激が苦手な人は歯磨きシートでも)
・ボックスティッシュ 5つ入り×1パック
・ロングタイプのラップ 3本
(水が使えない時、食器にかぶせて使います)
・ポリ袋(大100枚入り)(中・小合わせて50枚)
・軍手、使い捨て手袋(感染症対策にも)
・電池
「今、家で実際に電池を使っている機器を把握」してから、必要な分をストックしていこう
私は震災時、電池を備蓄していたはずなのに「単1と単4はあるけど必要な単3が無い」という残念な事態に・・
「防災グッズ」を備える
平時のうちに用意しておく
【大人2人×1週間分の量を想定しています】
・ポリタンク×2(給水時に使います)
・簡易トイレ
(1日4~5回として50~70セット)
・目隠しポンチョ
(もしも避難所へ行く事になった時。雨風を避けるだけでなくトイレ・着替え隠しになる)
・防災ホイッスル
助けを求めるとき、弱い息でもしっかり吹ける笛を選びましょう
・懐中電灯(家族分)
(暗闇で懐中電灯を探すのは大変です。それぞれの枕元に用意しておきましょう)
・LEDランタン
ソーラー充電、USB充電が出来るもの。玄関・リビングなどに置いておく。
・簡易トイレ
1日最低3~5回として50~70セット
・ポンチョ(目隠し)
雨風避けだけでなく、もし避難所に行くことになった時の着替え隠しやトイレ隠しに。
・歯磨きシート(40~50枚)1週間分
マウスウォッシュが苦手な人には歯磨きシートがおすすめです。
・体を拭く濡れタオル(50枚入り2パック)
1日に約3枚程度使う想定です。
1枚で夏の直射日光やをしのぎ、冬は風と寒さを防ぎます。一年中使えるサバイバルシート。
発災直後、真っ先に使うスマホ
停電時や避難所に持ち運べるようコードレスを選び、常にフル充電状態で備えましょう。
玄関まで辿り着くまで、飛散物から足を守る
・枕元に耐踏み抜きのスリッパがあると、かなり安心です!
私は寝室に置いています。
被災時は足元に物が散乱し、玄関に向かうのに苦労しました。
停電時にあると便利なもの
停電時に活躍する「小型のポータブル電源」
やっぱり電気があるか無いかで、避難生活は大きく変わります。
備えは3段階のフェーズに分けて考える
今回は「2次の備え」になります。
それぞれのフェーズに合わせ、必要なものが書いてあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
0次~2次の備えとは
防災グッズを用意する時の決まりごと
【備えは3段階に分けて考える】
・0次の備え(発災直後~帰宅まで)常に鞄に入れておく「防災ポーチ」
ポーチの中身はこちらをチェック
・1次の備え(1~2日分)
緊急時にすぐ持ち出せる「防災リュック」
リュックの中身はこちらをチェック
・2次の備え(発災から3日~1週間分)
長引く避難生活を出来るだけ快適に過ごす
「在宅避難用の備蓄」 ※今回の記事※
全て揃った防災リュックなども
「1次の備え」の防災リュックは
「防災士が監修した非常食・防災セット」で一式そろえる事もできます。
まとめ
いかがでしたか?
暮らしにローリングストックを取り入れ
「在宅避難を基本と考えながら備えていく」ことで、被災した時も慌てず行動出来ます。
いざという時に備蓄が無いと
カオスと化したスーパーに食料や電池を求めて突撃するはめになります・・・
↑残念ながら私の実話です。
【最後に】
長引く在宅避難では、備蓄の品揃えで快適さが大きく変わります。
今回紹介した防災グッズなどを参考に
ローリングストックでしっかり備えていきましょう。
誰かの参考になれば幸いです。