仕事場や外出先で災害が起きた時に
すぐに使える「防災ポーチ」
でも「中身に何を入れたらよいか分からない」人は、きっと多いと思います。
この記事では
「防災ポーチに入れるべきアイテム」を紹介しています。
実際に被災した経験に基づいて作ったリストです。
防災ポーチはなぜ必要なのか?
【備え】は3段階に分けて考える
まず知って欲しいことは、防災グッズを用意する時の考え方です。
【備えは3段階に分けて考える】ことが基本です。
~被害状況に合わせて準備する~
・0次の備え(今回用意する防災ポーチ)
発災直後~自宅に辿り着くまで
・1次の備え 緊急時にすぐ持ち出せるもの
「防災リュック」1日~2日分を想定する
・2次の備え 発災から3日~1週間の備え
(ライフラインが止まった状況での在宅避難を想定)
・2次の備えはこちらをチェック
外出先での震災時、無事帰宅するために必要
フェーズ0とは
「発災直後の状況」のことです
もしも外出先で災害が起きたら
この身一つで対応するしかありません。
その状況で防災ポーチが役に立つのです。
防災ポーチとは
「発災直後から自宅や避難所に辿り着くまで」
あなたの命を守るポーチなのです。
被災した場所から自宅や避難所までを「数時間から一晩」と想定し、いつも使うバッグに入るサイズでポーチを作りましょう
発災直後からすぐに命を守るためのポーチなんだね
だから毎日持ち歩く必要があるんだよ
災害直後は「物があるのに買えない」次は「物流がストップして買えない」
これが私の見た「発災直後の町」
実際に被災した時の話です。
地震発生後のまだ余震が続く中
皆が一斉に向かったのは「スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、ガソリンスタンド」でした。
ほとんどの店舗が営業出来ない状態です。
そんな中でも開けてくれたお店は、どこも凄まじい人混み。
押し寄せた人は皆
「自分の分が買えるのか?前の人が買い占め(買いだめ)ないか?」という不安でイライラ。
みんな先の見えない不安しかない状況だからね・・
※余程の事情が無い限り、発災後の買い出しに、小さなお子さんは連れて行かない方がいいです。
殺気に怖くて泣き出す子もいるし、その泣き声にキレる人もいました。
そうならない為の
「ローリングストックで備蓄」なのです。
お店の状況
・どのお店も停電でレジが使えない状態。
(電卓で対応しろと叫ぶ客もいたが無理。某コンビニだけ頑張って電卓対応してた)
・冷凍食品・生鮮品が全く売り物にならない状態。溶けた氷を飲み水として使おうと争奪戦。
・多すぎる客をさばけず、いったん店を閉める(衝突・混乱とにかくカオス)
まず発災当日
「物はあるのに買えない」状態が発生しました。
どうにか店が開けても
主要な物はほぼ一瞬で買い尽くされます。
発災直後から物流もストップするので
「無くなったら終了。物が入ってきません状態」
特に今すぐに必要な
電池やバッテリーなど、欲しくても買えません。
だからこそ今のうちに備えが必要なんです。
出先で災害に遭い、歩いて自宅に帰るしかない時
財布とスマホだけで無事に家までたどり着けるでしょうか?
考えるのは怖いけど少しだけイメージしながら
「自分にベストな防災ポーチ」を一緒に準備していきましょう。
「防災ポーチ」で0次に備える
普段持ち歩くものに防災グッズをプラス
「防災ポーチ」といっても、大袈裟にとらえる必要はありません。
普段持っているものに
「防災アイテムを少しプラスする」だけです。
常に持ち歩く事を考えて、中身を作っていきましょう。
まず用意するのは
「軽くて防水性の高いポーチ」です。
私は普通のポーチで作っていますが、無印などのおしゃれで機能的なポーチもあります。
もちろん100均のポーチでも問題なし!
防災ポーチの中に入れるものリスト
ジャンル分けして書いていきます。
濡れないようにジップロックに入れるもの(現金・メモ帳・写真)
・現金・・千円札と硬貨(100円・50円・10円)
新札や新500円は使えない自販機もあるので✖
・家族や大切な人の写真(裏に連絡先を書いておく)※写真が必要な理由は防災リュック記事をチェック。
・筆記用具・・メモ帳・油性のボールペン
常備薬・衛生用品
・携帯用トイレ(1,2回分)
・生理用品
・ウェットティッシュ・ポケットティッシュ
・ハンカチ(広げて色んな使い方が出来る)
・エコバッグ
・黒いゴミ袋(45リットル)1枚
・ヘアゴム(髪を束ねる以外にも使える)
・歯磨きシート
・常備薬
・絆創膏などの救急用品
・飴など日持ちする甘味類
防災ポーチに入れたい「おすすめのアイテム」
携帯トイレはコンパクトで使い勝手の良いものを。
災害時の水はとても貴重。水なしでお口のケアができるシートタイプは便利。
防災グッズ
・LEDライト
・防災用のホイッスル・防犯ブザー
・防寒シート
・スマホ用モバイルバッテリー
単4電池ひとつでしっかり明るい。小さくて軽いので家の鍵などに一緒に付けて持ち歩けます
もっとポーチを軽くしたいなら
「防犯ブザーと充電式LEDライトがセット」でまとめるのも良いです。
1枚で風邪も寒さも防げるコンパクトなシートは必須です。夏の直射日光や雨風も防ぎ、一年中使えます。
助けを求める時「弱い息でもしっかり吹ける笛」
を選びましょう。
発災直後、真っ先に使うスマホ。ケーブルなしで充電可能なモバイルバッテリーを入れておきましょう。
セットで購入できる「市販の防災ポーチ」
全部ひとつずつ用意するのは大変かも・・って方には、セットで購入できる市販の防災ポーチもあります。
基本的なものは全部揃っているよ。自分に必要な物をプラスしていこう
東日本大震災がきっかけで生まれた商品。
本当に必要な物をコンパクトにまとめた防災セット。
車で通勤している人は「車載用防災セット」も
備えておくと更に安心です。
外出先の「もしも」に備えた防災用品10点セット。
無印のサコッシュの中に一式まとめて。
シンプルな女性向きの防災セット。
防災ポーチのまとめ
防災グッズは3つの段階で備えましょう
0次の備え・・(今回用意した防災ポーチ)
発災直後~自宅に辿り着くまで
1次の備え・・・緊急時にすぐ持ち出せる
「防災リュック」1日~2日分を想定して作ります。
2次の備え・・被災から3日~1週間の備え
長引く避難生活を出来るだけ快適に過ごすための備蓄
写真などの大切なものはアナログでも保管しましょう
最後に
いかがでしたか?
発災直後から安全な場所に辿り着くまで
あなたを守る防災ポーチ。
普段から持ち歩く物に「少しプラスして」、自分に合った防災ポーチを用意してみましょう。
特に携帯トイレなどは、事前に試しておくと慌てずスムーズに使えますよ。
「常に持ち歩くこと」が大切なので
使う目的を明確にし、厳選したアイテムを入れましょう。
合わせて作りたい1次の備え
「防災リュックの作り方」
ぜひこちらも読んでみてくださいね。